言い伝え

 言い伝え

【オーストリア・チロル地方】

  • 月の時期に伐った木は良質で長持ちする
  • 月齢が新月に向かう時に伐った木は、長もちするし虫もつかない
  • 冬の新月の時に伐られた木で家を建てると、その家は10倍も長持ちする
  • 月の満ち欠けに関わるある特定の時期に伐採された木で作られた築400年の農家に立つ煙突は火が燃え移らない

【日本】

  • 夜空に月のない時期(旧暦の月末)に伐る木や竹はながもちする。
  • 日本の銘木の山地、奈良県吉野地方に旧暦の1日、つまり新月の日前後の闇夜の日に倒した木は持ちがいい、という「闇伐り」の伝統があり、このような伐採時期(伐り旬)をめぐる言葉は各地に残る。
  • 月が夜空にある頃を避けて陰暦の月末頃伐った木や竹は虫がつかず、風雨にさらしておいても長く耐る
  • 冬を中心とした彼岸から彼岸までの間は「伐り旬」と呼ばれ、林業者はこの時期を選んで伐採し、春や夏には枝打ち・運搬・製材などの作業を行っていたという話がある。
  • 薪に使う木を闇のころに切らないと、その木は虫がついて薪を積んである小屋の地面に微細な虫糞がつもる

 チロル地方map

チロル地方map