
● 次世代省エネ基準概要
2020年までに住宅やビルなど全ての新築の建物を、次世代の省エネ基準に適合するよう義務付ける方針が、2012年7月に政府が決定され、大型の建築物では2015年4月から実施され、2020年からは300m2未満も対象になり、今後、住宅建築分野では工法を補強することになります。
この基準により、先進国の中では最低レベルの日本の住宅断熱基準も、欧米基準の最低レベルに達するようになり、先進国の住宅省エネルギー技術などを見習うことも多くなるようです。
ピュアウッドハウスはオーストリアで開発されヨーロッパの各地に広がり各国の断熱基準に準拠しています。日本の2020年次世代省エネ基準には余裕があり、基準以上の断熱効果がオーストリアの大学の実験で検証され快適な住空間をつくり、国内で快適な住空間をつくるためヨーロッパで経験する細部の建築技術などが共に導入されます。
● 省エネ基準の算定

Σ(A・U・H) (総熱損失量) |
||
UA値 | = | |
(外皮平均熱還流率) | ΣA (外皮表面積) |
UA | : | 合計熱還流率 |
U | : | 熱還流率 ※旧K値 |
A | : | 面積 |
H | : | 温度差係数 |
● 次世代省エネルギー基準値と地域
断熱性能基準
地域区分 | 外皮平均熱還流率 (UA値) |
外皮平均日射取得率 (ηA値)※冷房期 |
1地域 | 0.46 | - |
2地域 | 0.46 | - |
3地域 | 0.56 | - |
4地域 | 0.75 | - |
5地域 | 0.87 | 3.0 |
6地域 | 0.87 | 2.8 |
7地域 | 0.87 | 2.7 |
8地域 | - | 3.2 |
※ピュアウッド外壁185mmパネルは、標準的な施工で全地域をクリア!!
地域区分(H25.12.17更新)
- 1地域 北海道、
- 2地域 北海道、青森県、岩手県、
- 3地域 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、栃木県、群馬県、新潟県、山梨県、長野県、岐阜県、
- 4地域 青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、新潟県、富山県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、愛知県、兵庫県、奈良県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、
- 5地域 福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、愛媛県、高知県、福岡県、熊本県、大分県、宮崎県、
- 6地域 茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、石川県、福井県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、
- 7地域 茨城県、千葉県、東京都、神奈川県、静岡県、三重県、和歌山県、山口県、徳島県、愛媛県、高知県、福岡県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、
- 8地域 沖縄県
※画像クリックで拡大画面!!
※市町村区分の明細は、国土交通省の最新資料をダウンロードしてください。
【キーワード】
国土交通省、省エネ地域区分、別紙
● 熱伝導率 λ(w/mK)
- 省エネ基準の算定となる熱還流率(U値はな、熱伝導率から下記の計算式で算出されます。
熱伝導率(W/mK) U値 = (熱還流率) 厚さ(m) - 主な建材の熱伝導率
硬質ウレタンフォーム保温材 1種1号 0.024 高性能グラスウール(24K) 0.036 セルロースファイバー 0.04 一般グラスウール(16K相当) 0.045 ソフトボード(木質系断熱材) 0.045 ピュアウッドパネル(185mm) 0.09 断熱木毛セメント板 0.10 ALCパネル 0.10 天然木材 1種(杉,桧,えぞ松,とど松類) 0.12 羽目板 ラーチ/パイン(18 mm) 0.13 天然木材 2種(松・ラワン等) 0.15 セメント系サイディング 0.15 合板 0.16 天然木材 3種(ナラ,サクラ,ブナ等) 0.19 石膏ボード 0.22 レンガ 0.62 ガラス 1.0 コンクリート 1.6 - ピュアウッドパネルは11%の含水率の不利な条件で測定 ※通常含水率8~10%
審査機関により熱伝導率が認定されない場合には、天然木材の0.12で計算しますが、試験データの熱伝導率に蓄熱効果などが加わり、省エネ性能はUPします。 - 加工品などは材料の密度や規格、木材は含水量など試験体の条件により多少の数値が異なります。
● ピュアウッドパネルの熱伝導率の秘密

- ピュアウッドパネルは、木材同士をミクロの空気層で重なっており天然木材や積層材(集成材)の熱伝導率 0.12~0.15を、0.086まで改善しました。この断熱効果は今まで試験した構造用建材の世界記録果の値です。
- ピュアウッドパネルは、厚くなるほど空気層が増え、熱伝導率も有利になります。
- 185mm - 0.090 (U値:0.453)
- 215mm - 0.089 (U値:0.408)
- 350mm - 0.086 (U値:0.237)