Q&A( よくあるご質問 )

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ピュアウッドハウスに関する一般的なQ&A

ピュアウッドパネル見本(小)
  1. ピュアウッドハウスの建設費は ?
  2. 無垢板を重ねたパネルではシロアリの被害が心配ですが ?
  3. 性能比較グラフの「乾燥期間」、「冷下時間」、「高周波遮断性能」」は、日本の住宅性能では聞かない性能ですが何でしょうか ?
  4. 10%前後の木材含水量は、20%前後の日本の木材と比較して利点は何ですか ?
  5. ピュアウッドハウスはどれくらい長持ちしますか ?
  6. 日本の木造住宅には、地元で伐採した木材を使用したほうが、地域の活性やエコ的にも良いと思っていますが ?
  7. ヨーロッパを中心に普及している「CLT」といわれる集成材の建物とピュアウッドの違いは ?

Q1 ピュアウッドハウスの建設費は ?

A1 ピュアウッドパネルの配置やパネルの厚さ(18~36cm)、建設時のユーロ価格や建設規模にもよりますが、トータル的にパネルを使用した住宅で100万円/坪からと考えてください。

   ピュアウッドの家では、極厚の無垢板パネル以外にも、ヨーロッパの木製窓やドア・階段など高級な無垢の建材を使用して、自然で長持ちの省エネ住宅として建物の性能を上げていますので、建設コストも上がりますが、長期計画で住まいを完成させる手法をとれば、最初の建設費をおさえることもできます。

   又、間仕切壁の一部を大壁に、屋根や床を在来木造と同じ工法にすることでも建設費を減らすことができます。


Q2 無垢板を重ねたパネルではシロアリの被害が心配ですが ?

A2 ピュアウッドパネルに使用される木材は、主にドイツの黒い森で伐採され、含水量を10~12%まで乾燥し加工するため、シロアリの被害が少ない木材で加工しています。

   又、シロアリ被害の多い敷地には、「新月伐採の樹」と呼ばれるシロアリなどの害虫を近づけない強い木材を5%upのオプションとして用意しています。

  【新月伐採の樹】

   菌類や昆虫の餌となる「糖分や澱粉質」の栄養分が少ない冬の新月期に伐採され、ゆっくりと自然乾燥するためシロアリなどの害虫を近づけない強い木材になります。

矢野設計室八ヶ岳展示企画室

  ※新月伐採の樹の詳細は次のページに掲載しています。 → リンクボタン

  [参考]
 1991年に建設した、ピュアウッドと同じドイツトウヒ(含水量12~10%)を使用した八ヶ岳のログハウスは、新月伐採の樹に関する情報のない時代に建設され、現在までロアリなどの害虫の被害にはありません。


Q3 性能比較グラフの「乾燥期間」、「冷下時間」、「高周波遮断性能」」は、日本の住宅性能では聞かない性能ですが何でしょうか ?

A3 性能比較グラフの「乾燥期間」、「冷下時間」、「高周波遮断性能」」は、日本の住宅性能では聞かない性能ですが何でしょうか ?

矢野設計室八ヶ岳展示企画室

[冷下時間]
 冬に暖房を切った後に部屋の温度がどれくらいの時間で外気温まで冷え込むかといった時間で、当然時間が長いほど良効果の良い建物といえます。
  ピュアウッドパネルをはじめ、無垢材には、断熱効果と共にスローな蓄熱性能や放熱速度により、ログハウスのように無垢材で囲まれた室内では、調湿効果も加わり温度計の数値以上に、冬の暖かさや夏の涼しさを感じ、冷下時間も快適な住まいとしての指標のひとつになります。
  又、開口部の面積なども関係しますが、ピュアウッドパネルの中でも厚いパネルのほうが「冷下時間」に対する効果を発揮します。

[高周波遮断性能]
 目に見えない様々な高周波の放射線(電波や自然の放射線を含む)を遮断する性能で、ピュアウッドパネルは99.999%遮断します。
  日本では一部しか気にかける人はいませんが、人の健康に大切なことで、できるだけ避けて住ごすように心がけたほうが良いと思います。
  身近なキーワードとして、高圧線の鉄塔、電波アンテナ塔、携帯電話などで、人体に与える影響を耳にします。


Q4 10%前後の木材含水量は、20%前後の日本の木材と比較して利点は何ですか ?

ピュアウッドハウス性能比較表

A4 木材の乾燥による収縮や狂い、割れが無い点が利点になり、檜などに多く含まれるフットンチッドが少なくなり、害虫に対する自然の保護が減りますが、より乾燥した木材は当然カビの発生が少なく、水と共に含まれている養分も少ないため害虫の餌が少なく防虫効化もあるよう思われます。

   事実、ヨーロッパのチロル地方から輸入し、20年ほどになる八ヶ岳に建つ展示ハウスも、檜よりも強度や防虫に対しレベルの低い、ドイツトウヒで造られていますが、10%前後の乾燥した木材で日本に運ばれ、横積みログハウスに欠かせない木材の収縮によるセトリングも少なく、水廻りで少しカビが発生したもののホウ酸塩の塗布で防ぎ、害虫による木材の被害は全くありません。

   ※右の写真は築180年前後の南チロルに建つログハウス


Q5 ピュアウッドハウスはどれくらい長持ちしますか ?

A5 ヨーロッパでは、300年以上を目標に建設され、高温多湿の日本でも、地域にもよりますが200年前後は、長持ちすると思われます。当然な長持ちさせるためには手入れする必要がありますが、万一事故などで建物が破損しても、主構造が無垢の木材でできているため、「切った、張った」と、修理することが簡単にでき、構造的な補強も可能です。


Q6 日本の木造住宅には、地元で伐採した木材を使用したほうが、地域の活性やエコ的にも良いと思っていますが ?

A6 もちろん地産地消やエコロジー的な考慮をすれば、国産材を使用した木造が良いと思います。
  ヨーロッパでは開発の数年後にはノルウェー、ドイツ、スイスにライセンス製造工場が準備され、各国でパネルを製造するようになり、私共もヨーロツパ同様、国内のパネル製造おこなうため、国内製造での問題点などを検証をし、5年後の建設を目標に、建設数を安定させることから始めています。


Q7 ヨーロッパを中心に普及している「CLT」といわれる集成材の建物とピュアウッドの違いは ?

A7 「CLT」は、ヨーロッパやカナダなどの国で建てられている木造建築工法のひとつで、2013年度に日本の農林規格(JAS)に認定され、ログハウスに続く海外から入ってきた木造工法の一つです。
  「CLT」は、縦・横・斜めの無垢板を接着剤で取り付けた集成パネルで、接着剤を使用しない「ピュアウッド」よりも強度に優れていますが、接着剤の寿命(※1)による劣化が構造強度や長寿として不安があります。また、せっかく無垢板を使用しても接着剤によりパネルの呼吸が止まり、蓄熱効果の減少が考えられ、化学物質過敏症の方に対する影響もあると思われます。
※1)一般的な接着剤の耐久年数は20~30年で、多湿地域ではさらに早まるとされていますが、CLTなどきちんと作られた集成材は50~70年以上とホームページには掲載されています。