Dreh-Kipp-Fenster
ルブナー社のログハウスには、木製のドレーキップ窓や内開きバルコニー戸が取り付けられています。
開口部は建物の機能とデザインとして重要な役割をもっており、1992年に建設し外壁などは色焼けしていますが今も「ログ展示設計室」として使用している建物の木製ドレーキップ窓を掲載し、高気密と換気機能を備えた高性能の窓としてご紹介します。
● ドレーキップ窓
- ドレーキップ窓は1940年代、当時の西ドイツで発明され今ではドイツでは最もポピュラーな窓です。
一つのレバー操作により内開きと内倒しの2つの開閉機能を持つ窓で、閉めると高い気密・断熱・水密・防音・防犯機能を備え、耐風圧等の性能もあり日本の台風や寒冷地に有効な外部建具で、木製窓を製作する町工場や大手アルミサッシメーカーまで販売しています。 - 最近日本の建築基準法では、換気について規制が強化されましたが、ドレーキップ窓では2種類の開閉操作がごく自然に外部との換気をおこなってくれ、防犯性能に優れ、窓掃除も簡単にできます。
- 内倒し(Dreh)
- 強風時でも室内に直接風は入いることはなく、柔らかいそよ風を室内に入れることができます。又、多少の雨であれば室内に雨が降り込まずに給気することのできる、理想の換気方法です。
- 窓を内倒し状態にしておけば、外からは開けられない構造になっていますので安心して自然換気でき、家(建物)を留守にすることもできます。
- 内開き(Kipp)
- 全開することで窓面積100%の換気ができ、短時間に室内の温度を少ししか下げずに空気を入れ替えることのできる急速換気方法です。
冷暖房時の換気に有効で、特に冬季、起床時の寝室の空気の入れ替えにお勧めします。 - 室外に出ることなく、窓掃除ができます。
- 全開することで窓面積100%の換気ができ、短時間に室内の温度を少ししか下げずに空気を入れ替えることのできる急速換気方法です。
- 内倒し(Dreh)
- 材料・構造
- 材料
- 木材・樹脂・アルミで製作され、建設地や建物の用途で材料を選ぶことができます。
木材はアルミと比べ1800倍の熱を伝えにくい建材で、優れた断熱性をもち、複層ガラスと組み合わせることで高断熱性能をもった、結露しにくい窓になり、特に寒冷地の住宅や別荘・店舗にお勧めできる窓です。
※1992年に建設した当事務所の建物(愛知県瀬戸市)には、寒冷地以外でも利用できるか、試験的に10箇所の木製ドレーキップ窓を取付けています。
- 木材・樹脂・アルミで製作され、建設地や建物の用途で材料を選ぶことができます。
- 構造
- 枠と障子の組み合わせ断面はかなり複雑で、ドイツでは各サッシメーカーが競って高性能・高品質の製品を開発しており、構造の断面形状やガスケットや金具など、気密や水密・防音などの性能が良くなっています。
※国内では金物のみ販売されており、断面をカットする機械・刃物なども共に販売され、中小規模の建具屋さんでも製作することができます。
- 枠と障子の組み合わせ断面はかなり複雑で、ドイツでは各サッシメーカーが競って高性能・高品質の製品を開発しており、構造の断面形状やガスケットや金具など、気密や水密・防音などの性能が良くなっています。
- 材料
● 内部側
- 一般的な木製片開きドレーキップ窓で、写真の窓は釣もとが左だが取付場所により左右の選択が可能。
- ルブナーブロックハウスでは、レースのカーテン(取付器具含む)と、鉄を加工した(アイアンアートカーテレールがをプションとして輸入すしたう
- 十文字の桟はガラスの外部側に取りつけられており、ガラス面の保護とデザイン的なアクセントを兼ねている。
● 外部側
- ルブナーブロックハウスの窓には、無垢板の雨戸(板戸が取り付いているので、台風な時雨風や留留守にする場合の犯面で活躍する。又、寒冷地での冬の夜には外気温が-20°い以下下がる場合も有り、ペアガラスの木製建具とはいえ結露が発生する。夜になって雨寝室などの戸を閉めておけば、木製雨戸+ペアガラス+カーテンと3重の備えができ、結露の発生は少なくなる。
- 日本向けにオプションとしてロール網戸が取付けられているので開閉操作も楽で、夏の防虫に役立ち、全開すれば外の景色もメッシュに邪魔されることなく快適に見ることがえます。
※国内で販売されているドレーキップ窓には固定や外開きのアルミ枠の網戸が多く、取扱いに問題があるようです。 - 建具の木枠は特に雨じまいをしてないが、軒の出が1000mm以上と大きいため窓廻りからの建物内部への雨漏りは無い。
● 木製ドレーキップ窓の入手先
- ドレーキップ窓の購入方法
- 国内の輸入建材会社より購入
- 国内の製作会社より購入
- 国内では海外(ドイツよりとドレーキップの金物や建具を加工する金型を購入して、ドレーキップ窓を製作する会社があったが、2011年7月にドイツの金物メーカーの撤退に伴い、国内で製作する会社はインターネットで探しても少なくなった。
- 海外のメーカーから輸入
- ドイツを中心にヨーロッパの日本代理店などから輸入。
- ドレーキップの取り付いた輸入住宅を建設
- ピュアウッド → http://tirolhaus.com/pw
- ルブナーブロツクハウス → http://tirolhaus.com/rb