建物/プランニングポイント

 山麓や寒冷地の民家などの基本プランニングで大事なポイントを図解を含め解説いたします。
民家や別荘を想定していまが、その他のの建物にも参考になる点も含まれます。

2-1. 妻を南側に向ける

チロル地方では屋根でできる三角の妻壁を南へ向いている。
多くの日照や融雪の偏りによる不同沈下を避けることも考えられますが古くから伝わる地域特有の理由がある。
建設地の古い建物の屋根の向きや勾配を参考にする。

2-2. 薪スト-ブの設置には屋根勾配を緩く

別荘には、薪スト-ブを設置したいもの 30°以上の勾配の屋根は、煙突掃除や メンテナンスのために梯子等の設置を考慮。
又、豪雪地域では、融雪で煙突を破損させないために妻側の壁から抜くためスト-ブの設置場所を平面的に検討する。

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※本体から直接煙突掃除できるタイプの薪ストーブもあります。

2-3. 木製床版で底冷えを解消

 積雪の多い地域では、高基礎を設け床下の半地下部分などを納屋や車庫として利用することが多く、車庫や持出しのバルコニーを設置する場合一般的にはコンクリートの床版で造りますが、冬季コンクリート面から冷気が室内に侵入し底冷えで悩まれる方が多く、又、暖房効率も良くないため、床版を木製にすることをお勧めしています。


冷気が床下から侵入、断熱材もあまり効果がない


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基礎立ち上がりのコンクリート面からの冷気は木部でストップ。
ピュアウッド床パネルなら、さらに熱伝導効率が高く防火性能もある。