住まいの電磁場・電磁波

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電磁場・電磁波の人体への影響

 戦後70年の間、電化製品の発展で屋内配線が1戸あたり1000m前後に増え、屋内配線から発生する電磁場(Electromagnetic Field)や、屋外から発生する高周波の電磁波(Electromagnetic Wave)が人体に悪影響を及ぼし、知らないうちに体をむしばんでいます。

 欧米では早くから人体への影響を考え、研究途中で確定し評価までは至らないものの電磁波測定方法の規格化が進められています。

 弱い電磁場や電磁波でも長期間浴びることで電磁波(電磁場)過敏症になる場合や、小児白血病や小児ガンの発症率が高いことが疫学調査で発表されており、電磁場や電磁波について正しい知識を持ち対処することが望まれます。

 ※1997年公開されたアメリカ映画「Speed2」の犯人も、船の自動操縦プログラマーで電磁波により健康を害して解雇された設定で、アメリカでは早くから映画にも取り入れられています。

住まいの身近な電磁波発生源

 外部から

 電波塔や、高圧送電線などからの距離が離れていれば電磁波や電磁場の影響が弱まりますが、大きな送電線は常に電磁場の影響を受け続ける可能性が高く、人体への影響が大きいと考えられます。

  • 高圧送電線や変電所
  • 電波塔
  • 鉄道

 屋内

電磁波チェッカー 家電製品や屋内配線、照明器具などから発生する電磁場の影響を受け、高圧の送電線より強い電磁場を発生している家電もあります。

 特に、長時間人体の近くで電磁場を浴びる電気こたつやパソコン、頭部に近づけて使用する携帯電話やドライヤーなどには注意して使用し、寝室など長時間使用する部屋の屋内配線は目に見えないため電磁波測定器などで測定し、ベッドを壁から離すなどの注意が必要になります。

[ 悪影響ランク?? ]
  1. 屋内配線
    • 家電を使用しなくても何らかの電流が常に流れているため、電磁場が一日中、常に発生し続ける。
    • 電気配線が床・壁・天井に設置され室内を取り囲むループ状になる場合に要注意!!
  2. 携帯電話、電気毛布、ドライヤー
    • 体に直接触れたり近くで使用する、電気毛布やドライヤーなどの家電は電磁場の影響を受ける。
    • 顔の近くで使用する携帯電話(スマホ)は電波塔からの無線(高周波)がプラスされ電磁波と電磁場の影響を多く受ける。
      ※充電しながら通話する場合には、影響が増す。
  3. 家電、パソコン
    • 電磁調理器や電子レンジは、アースの取付や使用時間が短いため電磁場の影響は少ない。
    • 長時間使用する照明器具やテレビからは、離れて使用するため電磁場の影響は少ない。
    • アースを取り付けるデスクトップパソコンの影響は少ないが、無線LANを活用するノートパソコンなどは影響を受けやすく、電源コードから使用する場合には電磁場の影響を多く受ける。

木造住宅の影響

  • 近くに電波塔や高圧送電線などがある場合、屋外からの電磁波や電磁場の影響を受ける。
  • 屋内配線から40~70cm以内は、電磁場の影響を受ける。
  • 天井の配線は距離が離れているため、電磁場の影響を受けにくい。
    ※2段ベットの上段は注意