● 模型製作の計画
- 製作する模型の目的に応じた精度の検討
- スタディ+打合せ用模型として無着色で製作し、鉄道模型のストラクチャーとして活用
- モデルサイズ(縮尺)
Sc=1/87(HOゲージ) スタディ、打合せ用模型
Sc=1/150(Nゲージ) スタディ模型 - 積層ピッチ
Sc=1/87(HOゲージ) 0.1mm~0.3mm ※0.3mmは茅葺屋根やベースフレームなど
Sc=1/150(Nゲージ) 0.06mm~0.1mm
- フィラメントの選択
- 木材繊維フィラメント → 建物本体
※配合された木の粒子がノズルに入り込み、ノズルつまりを起こしやすいため早めの交換要 - 透明フィラメント → 2階床
※1階の間仕切り壁などを見せる模型製作に使用
※透明度の高いプラバンを使用する場合あり
- 木材繊維フィラメント → 建物本体
- 模型の製作や分割方法などを検討
- 共通
- 外観のみ/内部間仕切り表示かを検討
- 1階の間仕切壁を見せる場合、2階床・壁部分は透明フィラメントを使用あり
- ガラス窓・障子の外部建具は、ラインの表現を表示するため、水平に配置してプリント
- ログハウス
- 外壁のノッチ(交差部)部分をきれいに表示するため一体造形
- 軒裏の化粧母屋(垂木)を直線的に表示するため分割してプリント
- 建具、手摺 は積層ピッチを小さくし密度をUP
- 古民家
- 外観のみの表示のため床材は削除し濡縁のみ設置
- プリンタの印刷範囲に合わせ、大きな民家はコンパクトにまとめなおす
- 柱や窓のラインの表現を優先するため、各面を起こし絵図の要領で90°倒してプリントしベースフレームに接着
※建物コーナー部分を接着しても真壁・柱・梁の表現に支障はない - 大屋根はサポート部材で補強し一体造形
- 茅葺屋根は印刷に10時間前後かかる場合もあるため積層ピッチを高く(0.3mm)する。
- 一般住宅・別荘 (ピュアウッドハウス含む)
- 建物のコーナーの部材の接着は隙間やズレが生じるため一体造形
- 独立柱や建物コーナーの建具は、部材を大きくするなど設置に注意
- スタディ模型以外は内部間仕切りや建具・家具を表示
- Sc=1/150模型
- 中規模な建物
- 外観のデザインチェックに活用する場合、開口部穴あけのみ
- 鉄道模型(Nゲージ)のストラクチャー
- 共通
●製作フロー
[モデリング]
- 3Dプリント用図面の作成
- dwgファイル系のCadで図面を原寸図で作図して3Dプリントの造形スケールに変更
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- データ変換
- cad図(1/1) → 3D印刷スケールに縮小 → .stlファイル → .gcodeファイル(Cura最新版)
↓
- .gcodeファイルのチェック
- 底面の浮き、サポート材と造形材との隙間、底面ブリム部分の設置状態
↓
- 3D印刷
- 3Dプリンタにフィラメントとメモリカードをセットし、ヒートベッドの清掃
- プリント開始
↓
- 造形材の取り外し、サポート材の除去
- 造形材をビルドプレートから取り外し、サポート材を取り外す
↓
- 組立
- 取り外し可能の屋根は、ヤスリなどで接合部を調整
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[完 成]
[造 形]