住宅建築3D模型:3D図面の作成

建築設計用3D図面

  • モデリングはZwcad 2020で作成。
  • 3D図制作コマンドのアイコン作成しツールバーを追加カスタマイズ
    CADアイコン

    ※左から、平面、正面、左側面、オービット、選択→押出し、面を移動、切断、和、差&合成、Z軸=0

  • レイヤ名はCAD操作で見やすくするため、部位・通り名にサブレイヤを活用し設定
    【例】1F-Base、1F-Deck、2F-Floor、RF-Kawara、X-1、X-2、Y-3、Y-4、等
    [CGパース陰線処理

    [CGパースレンダリング処理:Vectorworks]

モデリングの補正(まるめる)箇所

  • 共通
    • 基本作図グリッド間隔=160mm (スナップ・グリッド間隔=40x2)
    • サイズ調整部位
      • 建材:壁、床、手摺、破風板、螻羽板、他
      • 建具:見込み、見付け(窓・窓桟)
    • V目地入れ:板材の幅、家具の扉、枕木の突合せ、他
  • ログハウス
    • サイズ調整部位
      • ログ材幅:130mm
    • 形状変更部位:階段、フラワーBOX、他
  • 古民家
    • 基本作図グリッド間隔=150mm (スナップ・グリッド間隔=75x2)
    • サイズ調整部位 ※基本:1尺(303mm)→300mm
      • 建材:柱(150x150mm)・梁・桁(幅=150mm)
    • V目地入れ:石葺き屋根、延石基礎の突合せ、他
  • 一般住宅・別荘 (ピュアウッドハウス含む)
    • 基本作図グリッド間隔=200mm (スナップ間隔=50・グリッド間隔=100x2)
    • サイズ調整部位
      • 建材:壁(厚200/150)、床、手摺、破風板、螻羽板、他

3Dプリント用図面の作成

  • 基本的な作図
    • 図面は原寸で作成後、造形物のスケールに縮小
    • ビルドプレートと フラットフォームシートのSc=1/1とSc=1/87(1/150)に合わせた作図枠を準備
      3Dプリント図面枠
      210x210mm
    • 最初に建物全体のモデリング図面を作成し、積層ピッチや造形時間を考慮して印刷ファイルを分け、現寸ファイルと縮小ファイルの2種類作成
  • 建物の部位
    • 建具・家具などは部品として作成し設置
    • ログハウスの壁は通りのログ材を積上げてた後、各通りを一体(和)にしてから開口部等をカット
    • 古民家の外壁は起こし絵図的に分け、各外壁面は水平に90°倒してプリント
      ※外部建具も水平に90°倒してプリント
    • 厚さのある屋根は、インフィル密度設定で内部体積割合を低くする
    • 下階の間仕切りを見せたい2階床は透明のフィラメントで製作、又は、透明プラバンを取付
  • サポート材の設置
    • スライサーソフトのサポート設定をoffにし、サポート材を図面に設置
      ※スライサーソフトでサポート材を自動生成することで部材形状や設置の参考になります
    • サポート材は除去を考慮し、オーバーハングやブリッジ部分は、テスト造形必要最小限設置
    • サポート材の部品化
      • 数多く設置するサポート材は部品として登録
      • 原点を利用した部品の配置や移動を活用
      • 図形の色を変更できるようにしておく(ByBlock設定)
      • 部品化した部材はプロパティで縦横比を変更しないこと

サポート材のテスト

サポート材はCad図に設置するため、形状や、大きさ・間隔などをテストする

  • 造形テスト
    • 梁下など部分的にテスト造形材を製作 ※重要な部分はフィラメント材別に製作
      梁下サポート材
      [梁下サポート]
      梁下サポート材
      [片持桁下サポート]
    • プリンタノズルの動く方向に力が加わるため追加補強する。
      梁下サポート材
  • 造形の失敗からサポート材を設置
    • 梁屋根端部の反りを防止
    • 屋根とサポート材の間隔は、テスト印刷し決定
      梁下サポート材

印刷用3D図面に変換

モデリング図面を印刷する3Dプリンターの印刷サイズ内に分割したファイルを作成し、プリントスケール(Sc=1/87,1/150)に縮小後、.stlファイル→.gcordファイルに変換

  1. ZWcad Proで、stlファイル変換
    ※作成した部品を変換するために、0番レイヤを表示

    [stlファイル:表示{3D Builder}]

    • ログハウス (ガーデンハウス)
         
    • 古民家 (水車小屋)
         
    • 一般住宅・別荘 (ピュアウッドハウス)
         
  2. スライサーソフト(Cura)で、gcordファイルに変換

    [gcordファイル:表示{Cura}]

    • 古民家(水車小屋)ベースフレームと架台

      ※ベースフレームは定着を良するため、密着タイプ:ブリムを設定(水色部分)し、PEIシートは裏側のザラザラ面を使用。