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● 無垢材を良質な木材にする手法
無垢の木材は健康や省エネ面などで有効なを建築資材ですが、木の宿命である腐敗や虫害、燃焼などに弱い点や、加工時のねじれやくるいなど多くの弱点をもっています。又、今では一般に伐採された材木を強制乾燥させ製材しわずか10日ほどで建材として市場に流しており、最低でも1年以上かけて乾燥させていた昔に比べ良質な木材を入手するのが難しくなっています。
現代になって木材への研究がすすみ、弱点を補う方法として、国内外で昔から伝わる手法が再認識されるようになり、又、海外で70年前から使用されている防腐防蟻剤が国内で流通するなど、それらの手法が一部の市場で導入されるようになり、わずかなコストUPでも良質な木材を手に入るようになってきました。
良質な木材を長期間使用することは、建物の寿命を伸すことどができ流通のスパンが長くするため、木材業者をはじめとする建築関係者としてはもうけにつながりませんが、CO2削減などで地球温暖化防止のためのエコロジーな資材として活躍してくれるだけに、大胆にに使用していただくことを願っています。
自然乾燥
天然乾燥法は、木に与えるストレスが少ないため、時間と共に木が備えている色艶が表れ、全体ムラなく乾燥させることにより、家の強度を保つだけでなく、腐朽菌などの活動を防止する役割も果たします。
ヨーロッパから輸入するログハウスでは、2年間天然乾燥した材木を使用しますが、日本では残念ながら木製建具以外はコストの関係で長期間乾燥した木材を使うことはほとんどありません。新月伐採の樹
オーストラリア・チロル地方に伝わる「新月伐採の樹」は、民俗楽器アルペンホルンや、バイオリンの名器ストラディバリウスに使用され、建材としても、水分が極端に少ない良質な木材として優れた性能を発揮、月の満ち欠けするサイクルに合わせて木を伐採する伝統的な手法- 葉枯らし天然乾燥
伐採した木を、枝葉をすべてつけたまま、3ヶ月以上放置して乾燥させることにより木材に含まれた水分を効率よく減少させ、木材を丈夫にします。
- 「内部割れ」による木材の強度の低下を防ぐ
- 木材の反り狂いを減らす
- 腐朽菌などの活動を防止
- 色、艶、香りが良くなる(フェノール成分の影響)
- 軽量化で運搬経費、CO2削減に貢献
ホウ酸塩防腐防蟻剤
木造建築をシロアリや腐敗菌などから守るため、今までの木材保存剤と比較して、低価格で扱いやすい環境に配慮した防腐・防蟻・防虫・防カビ処理剤